めざせ、ベストサポーター 子どものために良かれと思うその気持ちが最適な方向になるために。

このページはJFA(日本サッカー協会)が保護者のみなさまに配布しております、

「サッカーに夢中な子どもたちのケアのためのハンドブック」から引用して掲載しております



みなさんは、子どものために一生懸命、

応援したり尽くしたりしています。

子どものためを思う、

子どもによかれと思う、

強い気持ち、

大きなエネルギー。

それが子どものためにより良いものとなるように、

ちょっと振り返ってみましょう。

 

自立の第一歩 子どもなりに、自分で必要だと思うことを自分でやることが大事


サッカーの試合に行くと、よく見かける光景があります。

試合場でのチームの場所取り、飲み物も着替えも、何から何まで親が準備。

子どもはただ単に用意されたものを飲み、言われるままに着替えるだけです。

いつも必ずそろっているから、「ありがとう」さえ言わない選手もいます。  

お手伝いいただくのは大変ありがたいことです。

でもその多くは子どもたち自身で十分にできること。

あるいは、子どもたち自身が、した方が良い、する必要があると分かることです。

むしろ、子どもなりに、必要なことは自分で必要だと思って、自分でやるということこそ大事。

足りなかったり不便だったりしたら、自分で考えて、工夫したり相談したりで何とかする。

そして次はそうならないようにすることが大切です。

私たちは、サッカーでは自立が大切であると考え、自立した選手を育成しようとしています。

自立しているというのは、自分自身で判断して、責任をもって行動するということです。

誰かにやれと言われたからではなく、自分自身がやりたい、やった方が良いと思うからやる。

失敗も自分の判断によるもの。

誰かのせいにはできません。

また、何から何まで大人が揃えてくれる環境に子どもたちが「あって当然」と思うことは間違いです。

用意してもらえない環境では何もできない、適応できない子どもになってしまうでしょう。

何から何まで常に用意されている環境を与えることがマイナスとなることもあるのです。

サッカーの合宿に集合した時に、スパイクシューズを忘れてきてしまった子がいました。

その子に聞くと「いつも自分ではなく母親が用意しているので自分のせいではない」とのこと。

親が電話をしてきて、届けに来ると言います。

「運動靴でやらせますから結構です。」とお断りしました。

3日間の合宿で、その子は滑りやすくやりにくそうに走っていましたが、運動靴で最後まで練習しました。

その後、その子は決して忘れ物をしないようになりました。

お母さんによると、それ以来必ず自分自身で用意をするようになったとのことでした。



クラブへ協力 子どものサポートであることを忘れずに

一般的に、少年団やクラブの活動には、みなさんの協力が不可欠です。

みなさんの一生懸命な応援や献身的な協力のお気持ちはたいへんありがたく、子どもたちにも励ましになります。

練習の送り迎え、また、特に遠征や試合等では、年齢が低いほど、引率やお世話の必要が生じます。

実際、そういった協力なくしては運営が成り立たないクラブもあります。

何から何まで、やれる限り何でも、ではなく、クラブの考え、指導方針と合うようにしましょう。

クラブとよく相談して、求められていることを確認しましょう。

いちばん重要なのは「子どもたちの成長にいちばん良いこと」をすることです。

みなさんのやりがいや満足、あるいは大人同士のつながりを保つためではないのです。

本当はクラブに積極的に関わりたいと思っていても、いろいろな事情でできないばかりに、
いたたまれず子どもにクラブをやめさせてしまうのも、残念なことです。

子どもが犠牲になるようなことがあっては本末転倒です。

あくまで子どもの活動のサポートであることを忘れずに、大人同士で考え、話し合い、カバーし合っていくことが大切です。

ただし、無関心は子どもにとって非常にさびしいことです。

忙しい、余裕がない、といった事情はあるかもしれませんが、気にかけ、関心を持ち、機会をつかまえてそれを表現するには、いろいろな方法があると思います。

できるやり方からやってみてはいかがでしょうか。

気にかけてもらっていることは、子どもにとって喜び、励み、勇気になります。

 

子ども自身の夢 あなたの夢ではありません。

自分の子どもに大きな期待をしてしまうのは誰でも当たり前です。

また、自分にできなかった夢を託してしまうようなこともあります。 

自分が苦労したから、自分のようになってほしくないから、せめて子どもには…、

といった、子どもを思う気持ちからかもしれませんが、それでついつい子どもにプレッシャーをかけてしまうこともあります。

「身代わりアスリート」という言葉があります。 

自分が果たせなかった夢を子どもに託し、過度に期待するあまり、子どもにプレッシャーをかけてしまうことを指します。

その結果、子どもは親を喜ばせるため、親をがっかりさせないためにプレーするようになってしまうのです。

しかし、子どもには子どもの夢があります。

周囲から期待されることは、大きな励みにもなります。

期待されなければ、がんばる気持ちも起きなくなってしまうかもしれません。

でも、「期待にこたえる」ことを目標にしてしまうと、子どもは時としてつらくなります。

自信満々がんばれる時は、周囲の期待は力になるでしょう。

しかし往々にして、過度の期待はプレッシャーになります。

自分に期待される像と、現実の自分とのギャップに苦しむことになります。

元気に熱中している子どもたちにも、気持ちに波はあります。

時には「やりたくない」「休みたい」と思うこともあります。

それをなかなか言い出せずに悩んで無理する子どもも多いのです。

子どもが大人の期待や気持ちを思って無理をすることは、お互いのために良いことではありません。

気持ちが弱っている時に励ますことは大切です。

少しがんばって乗り越えることも大切です。

しかし、無理がひずみとなり、結局ドロップアウト、いやになって途中でやめてしまうこと、につながる事になっては残念です。

余裕をもって見てあげてください。

またやりたくなるまで休んでもいい。

他にやりたいことができたらやってみてもいい。

他のことと一緒にやっていてもいい。

戻ってきたくなったら戻ってくればいい。

そこで休むことは罪悪感を感じるようなことではありません。 

最終的に楽しく長く続けていけることが大切です。

生涯サッカーを楽しみかかわり続ける人を増やしたい。

それが私たちの大きな願いです。



ゆっくり見守りましょう 子どもたちはサッカーが楽しく、大好きです。

スポーツをしていると、いろいろな場面で勝ったり負けたり、選ばれたり選ばれなかったりすることがあります。

それがスポーツの特徴です。 

ちょっとしたセレクションで選ばれると、あたかも将来がすべて保障されたように思うのは大きな勘違いです。

親や指導者ばかりでなく、場合によってはメディアまでが過剰に反応し大騒ぎをしてしまうケースがあります。

そのことが、子どもにとって大きなプレッシャーになりえます。

またその反対に、その周囲で「うちの子には見込みがない」と見切りをつけて、

さっさとサッカーをやめさせて他のことを始めさせるような極端な対応をするケースもあります。

自分の子どもがどうなのか、見込みがあるのかないのか、気になる気持ちは当然です。 

また、早く確実な道を作ってあげたい、という親心もあるかもしれません。

実際のところは、大人が早く安心したいのかもしれません。

しかし、低い年齢であれば、その先の可能性は不確定。

早いうちには何も決めつけることは決してできません。

それを大人が勝手に見切って、やめさせてしまうなんて、無茶なことではありませんか?

やるのは子ども。主役は子ども。

大人が決めつけることではありません。

また、低い年代のうちには、可能性のある子どもは実にたくさんいます。

そのような子どもたちに良い指導や良い環境を与えたいと考えています。

だから、私たちは、小学校時代までは、なるべく多くの子どもたちに良い環境を与えることを考えています。

トップにいくかいかないかだけが価値ではありません。 

子ども自身がサッカーをしたいという純粋な気持ちがいちばん大切であり、そこには実にいろいろな価値があります。

一喜一憂しないで、ゆっくり見守りましょう。 

私たちは、子どもたちがサッカーを楽しみ、生涯にわたってサッカーを好きでいてほしいと思っています。



サッカーと学校や生活のバランス さまざまな仲間とのさまざまな経験が幅を広げます。

子どものうちからいろいろな習い事を専門的に行い、そればかりに打ち込む親子の姿を見かけます。

それも本人ばかりでなく大人の期待から、過度に早期に専門化させ、大成させようという傾向が強まってきています。

サッカーでも、勉強や、学校の当番その他の活動を無視してサッカーだけに打ち込む子どもがいます。

大成するためにはそれだけに長時間取り組まなくてはいけない、

人のやる以上の努力をしないとライバルに置いていかれると感じてしまう、

そんな気持ちがあるかもしれません。

バランスが第一。
 
子どもの場合、サッカーの練習は、せいぜい1時間~2時間、週2~3回です。

小さな子どもの場合は週1回で十分。

それ以上は心身の負担になり、けがや精神の負担、ドロップアウトの原因になってしまう場合があります。

大好きだったはずのサッカーに、うんざりしてもうやりたくなくなってしまうかもしれません。

「燃え尽き症候群」といわれる状態です。

それはとても残念なことです。 

勉強は苦手でも、クラスの運動会や球技会ではスター、それもいいですね。

それだけしかやらなくていい、ということではありません。

代表選手、プロ選手は、決してサッカーばかりをしてきた訳ではありません。

子どもが「サッカーだけしていればいい」と他のことをしようとしなかったら、それは正してください。

ましてや、大人がそう仕向けるのは論外です。

「うちの子はサッカーだけやっていればいい」「あなたはサッカーだけしていればいいのよ」

なんて、決して言わないでください。 

他の遊びをはじめ、さまざまな経験も大切。

学校の当番も係もしっかりやる。町や子ども会の行事にも参加する。家の手伝いもしっかりやる。

そうすれば、みんながその子を応援してくれるでしょう。



トライ&エラー 勝ち負け以外に大切なことがあります。

スポーツにおいては、勝敗がいちばんわかりやすい価値です。

自分の子どものチームに勝ってほしい、応援にすっかり熱が入り子どもたち以上に勝てば大喜び、負ければがっかり、これは自然な姿です。

でも悔しさのあまり、自分のチームに声をかけるばかりでなく、

相手チームに野次や文句を言う大人の姿はまれではありません。

子どもたちもきまりの悪い思いをしているようなことさえ見受けられます。

ある大会で、こんな光景を見かけました。

あるチームが試合にリードしていましたが、追い上げられ、負けそうになってきました。

コーチが「ボールを外にけり出せ!」と指示を始めました。

子どもたちは言われたとおりにボールを外にけり出します。

ボールが外に飛び出したら、そのチームの親たちはわざとボールをよけ、

相手チームの子どもに遠くまで取りに行かせて時間を稼ぐという徹底ぶりでした。

スポーツではベストを尽くすことは大切。

子どもたちには勝ってうれしい、負けてくやしいという気持ちは大いに持ってほしい。 

負けん気をもって、目標をもって、がんばってほしいと思います。

しかし、大人は冷静にコントロールされた気持ちでいるべきです。

勝ちはもちろん成功経験につながります。

成功経験は子どもが育つ力となります。

しかし、成功経験は試合での勝利だけからしか得られないものではありません。

いろいろなことから得ることができます。

そして負けて学ぶこともたくさんあるのです。

サッカーは、ルールは単純ですが、たくさんの要素がからみあった複雑なスポーツです。

勝敗には偶然も運もかかわります。

そんなサッカーだからこそ、プロセスや内容が大切になります。

勝利至上主義になって、手段を選ばず勝とうと思えば、いろいろなやり方があるかもしれません。

よく、「おまえはただけっておけばいい」「お前はそこに居ればいい」などといった指示が聞こえてきます。

自分の子どもがボールを持ったときに、ミスが怖くて「早くけって~!」などと悲鳴のような声をあげるお母さんもいます。

子どもがせっかく日頃練習してきたことを試そうとしているのに、それはないですよね? 

私たちは、「トライ&エラー」という言葉を使っています。

まずトライ。失敗したら次には成功するように。

その積み重ねです。負けや失敗を恐れるあまり、トライしない。

これは子どもたちのサッカーには無用です。

勝ってうれしい、負けてくやしい。

子どもが勝敗をうまく自分の中で消化し処理できるように、

勝ちも負けも、次に向かってポジティブに自分の糧にできるように、

大人はその手助けをしてあげるべきです。

大人のほうがムキになって、勝敗を適切に受け入れられないようでは困ります。

「勝たないと部員が入らない」「親が辞めさせてしまうので、心ならず勝ちを重視する考え方をとらざるを得ない」というクラブもあります。

指導者は、トータルでいろいろ考えて指導しています。

子どもが最終的に成長する事こそが大切なのです。 

ただし、指導者やクラブが勝利至上主義で勝ち負けだけの尺度でいる場合も残念ながらあります。

みなさんが考え方をしっかり持って、是非そのような指導者やクラブをチェックする機能となってください。

 

クラブ


01
、クラブの指導理念がしっかりとしている

02
、クラブの指導方針をもっている

03
、クラブ運営の基本がプレイヤーズファーストである

04
、クラブ・保護者・選手との間でコミニュケーションがとれている

05
、子供たちが楽しくプレーできる場がある

06
、指導者間での考え方が一致している



コーチ

01
、子どもが好き

02
、情熱がある(研究熱心・向上心)

03
、明るくさわやか(言葉づかい・服装・礼儀正しい・あいさつ)

04
、忍耐力(指導には時間がかかる)

05
、子どものレベルに自分をコントロールできる

06
、モラルがある

07
、デモンストレーション(実際にやってみせること)ができる

08
、オープンマインド、心を開いて人の意見を聞き入られること、である




選手はコーチの鏡です。

 

クラブの考えを聞いてみて 信頼関係があれば解決できることがたくさんあります。


自分の子どもが試合に出られない、選ばれない、思ったように評価されないことに対し、

クラブの考えや判断の基準がおかしいと思うことがあります。

自分の子どもの可能性を信じるからこそ、そういった気持ちになるのでしょう。

クラブを選ぶ際に、まず初めにクラブの方針や考え方を確認しましょう。

クラブの側もそういった機会をもつべきであると思います。

クラブにはさまざまな考え方、方針があります。

それを確認し、納得したうえで選ぶのがよいでしょう。

そのうえで、疑問や不安があれば、必要に応じてコミュニケーションをしっかりとりましょう。

指導者には指導者の考えがあるはずです。それに耳を傾けてみましょう。

「なんだか知らないけど鬼ごっことかいろいろなゲーム、活動をやっていて、いつまでたってもサッカーらしいサッカーを教えてくれない」

とクラブを移っていった親子がありました。

実は、サッカーにはいろいろな要素があり、それを身につけさせるためには、いろいろな方法があります。

特に子どもの頃には、身体の使い方や敏捷性、判断といったことを身につけさせるのに、鬼ごっこは最適な練習なのです。

あるいは、11人制でプロのようなフォーメーションで戦術的なサッカーを隣のクラブではやっているのに、

4人ずつのゲームばかりやっているクラブもあります。

それはなぜでしょう?

子どもにサッカーを効果的に学ばせるためには、まずボールにたくさん触れることが大切です。

11人制でやればボールはほんの数回しか触れない子どもも、

「4対4」をやれば誰でもたくさんボールに触ることができ、シュートすることができます。

しかも状況はシンプル。走る距離もける距離も子どもの身体に無理がありません。

だから意図的にやらせるのです。

このように、一見サッカーに直結していないことをしている指導者でも、

長い目で見て、子ども時代により大切なことに時間をかけているのかもしれません。

そういった意図も不思議に思ったら、聞いてみてはいかがですか?



みんな大切な仲間 サッカーに「敵」はいません。

サッカーの試合でも、チーム競技であるにもかかわらず、

自分の子どもの一挙手一投足に必死の声援を送り続ける大人はたくさん見かけられます。

それが昂じて、相手チームに罵声を飛ばし、勢いあまって味方の子どもにまで怒鳴ってしまう大人もいます。

自分の子どもかわいさとはいえ、これは子どものスポーツの場にそぐわない光景です。

サッカーは仲間がいなくてはできません。仲間の大切さに気づきましょう。

仲間と助け合うことこそ、サッカーの大きな特徴の一つです。

それはチームメイトだけではありません。

相手チームもそうですし、レフェリーもそうです。

みんながそろって試合が成り立つのです。

みんなサッカーを愛する仲間です。

みんな子どもにすばらしいサッカー環境を与えようとしている仲間です。

もちろんみなさんも大切な私たちのサッカー仲間です。

私たちは相手チームを「敵」という言い方はせず、「相手」と呼びます。

それはサッカーをするための大切な仲間だからです。

自分の子どもばかりでなく、チームメイト、そして相手チームにも、

みんなの良いプレーに拍手しましょう。



サッカーを知っているお父さんへ 余裕をもってやさしい気持ちで見守ってください。

若い頃にご自分でもサッカーをやっていて、ついつい子どもがやっていることが気になって、口を出してしまうお父さんがいます。

「走れ!」「そうじゃない!なんでおまえは…」

また、チームやコーチに対しても、

「おれが若い頃にはもっと…」「そんなことをやっていては駄目だ!」

「もっと厳しく練習しないと」「戦術練習が足りない」などと、

歯がゆさを抑えきれないお父さんもいます。サッカーが好きで、つい黙っていられないのでしょう。 

サッカーも年々進歩し、大きく変化しています。

世界のサッカーはどんどんレベルアップしています。

また、サッカーには非常にいろいろな要素があり、一面的には処理できないことがたくさんあります。

いろいろな考え方があり、いろいろなやり方があります。

コーチは、一生懸命勉強し、良い指導をしようとしています。

指導者養成講習を受けてライセンスをとったり、その後もさらに研修を受けて勉強したりしています。

それを尊重しましょう。コーチはコーチに任せましょう。

でも、良いものは伝えてください。

ご自分がやってきて、良かった経験をぜひお子さんに伝えてください。

ご自分が良い経験、楽しかった経験、充実し満足した経験をしてきたからこそ、

今でもサッカーが大好きなんですよね? 

そんな人がたくさんいることがサッカーの持つ力、サッカーの財産です。

お父さんのように、サッカーが好きで、一生サッカーを楽しみ続けるような子どもに育てましょう。

一緒に楽しみ続けるのは、とてもすてきなことではないですか? 



レフェリーの判定を尊重しましょう 子どものときにこそフェアプレーを伝えたい。

「オフサイド~!」「レフェリーちゃんと反則とれよ」「相手の反則じゃないか~」

といった罵声が応援席から聞こえてきます。

一生懸命にそして必死にプレーしている自分の子どもやその仲間が

レフェリーに誤審をされてゲームに負けでもしたら可哀相、見ていられない、といった気持ちが良く伝わってきます。

何としても勝ちたいと思っている2つのチームのゲームが公平に安全に進行するために、レフェリーの存在は欠かせません。

レフェリーを信頼してください。

レフェリーはみなさんよりも近くで、みなさんが応援でサッカーをみているのとは全然違う見方でゲームを見ているのです。

レフェリーの判定を尊重しましょう。

もちろんときには間違った判定がなされるかもしれません。

同じサッカーを愛する仲間としてそのミスを次に生かしてもらうようにしましょう。

サッカーがうまくなること、勝負に勝つことだけでなく、

子どもたちに教えていかなければならない大切なことの一つがフェアプレーです。

JFA
では8人制サッカーを審判1人で行っています。

判定が常に完璧にされるものではないということや、

自分たち自身でルールを守ることの大切さ等を子どもたちに分かってもらいたいと考えているからです。

子どもは大人の態度を見て学びます。

みなさんのフェアプレーの精神が、そのまま子どもたちのフェアプレーに現れてくるのです。



「○○の子ども」 その子はその子自身です。

二世選手、いわゆる有名選手の子どもが同じ競技をしていることがあり、しばしば話題に上ります。

親がある競技の選手であれば、生まれたときから環境の面で、

その競技が身近にあり親が必ずしも強制しなくても、

子どもが同じ競技に親しむケースは多くあります。

サッカーでもそれは同様であり、親が選手をしていたというプレーヤーはたくさんいます。

しかし、そういった時に、周囲からとかく「○○の子どもだから」と見られることが多いようです。

うまくいってもうまくいかなくても、そういった見られ方をしてしまう。

周囲は何の気なしに言う言葉かもしれませんが、それが本人を大いに傷つけることがあるということを知っておくべきです。

成功しても、「○○が親だから」当たり前、教えてもらっている、等々。

うまくいかないと、年中親と比較される。

自分自身で頑張ったのに、そんな一言で片づけられたら、自分は否定された気持ちになります。

それが苦痛となり重荷となってサッカーが楽しめなくなってしまい、結局やめてしまう子どももたくさんいるのです。

そんなことをいっさい言われず、自分を単に一人の人間として認めてくれる場で、

何か全然関係のない別のことがしたいと思えてしまうのです。

その子はその子本人であり、自分で好きで、自分でがんばって努力して、楽しくサッカーをしています。

それを親との関連で見られること、自分自身が何をどれくらいできようとできまいと、

親との関係でしか見てもらえないことは、精神的に苦痛なことです。

特に、多感な時期に、本来は誇るべき親を恨むようなことにもなりかねません。

これはなにもサッカーに限ったことではありません。

何の気なしに無神経に言うことが及ぼす影響を、少し心に留めておいてください。

 

根本的な部分へのアプローチ サッカーの練習だけでは変わらないこと


私たちは、日本のサッカーを強くするために、子どもたちに何をどのように教えていったらいいのかをずっと考えてきました。 

初めのうちは、サッカーのプレー自体のことばかりに目を向けてきました。

どういうプレーを、どういうふうにトレーニングしていったらいいのだろうか。

そういうことを中心に考えてきました。

しかし、最近になって、「判断」が足りないことに気づきました。

日本の選手は言われたことを言われたとおりにやることには非常に優れていますが、

とっさのとき、状況が変わったときに、自分自身で的確な判断を下して行動することが苦手です。

サッカーは広いピッチで11人の味方が協力し合って11人の相手に対し、

1つのボールをめぐってプレーするスポーツです。

しかもボールを足で扱うものなので、手を使うほど正確にはいかず、さまざまな状況が起こります。

いつもコーチが指示したとおりのことばかりが起こるわけではありませんし、

仲間と相談しながらやれるわけでもありません。

そんな中で、いつも自分自身で状況を把握して、最善と思う判断をし、

それに基づいて行動をしなくてはならないのです。

決められたとおり、指示されたとおり、言われたとおり、だけでは、とても対応しきれないのです。 

自分で判断する。その判断に責任をもつ。

そしてみんなで協力して状況を解決していくために、自分の考えたことを相手に伝える。

当たり前のようで、なかなかできていないことです。

私たちは、子どもたちの自立を促したいと思っています。

しかしそれは、ピッチ上、すなわちサッカーの試合やトレーニングの場の中だけで心がけていても決して身についていかないことです。

サッカーの場だけ、コーチに言われたときだけ、では、決して真の自立にはいたりません。

学校や家庭、みなさんの協力が不可欠です。



論理的に考える力を引き出す 子どもを自立させるために

ピッチの上では一人一人が自立して判断することを求められるスポーツ、それがサッカーです。

ピッチ上で、自分自身で考え、判断できる子どもを育てるためには、

指導者と保護者の連携が必要です。

子どもが今まで以上に実力を発揮できるようになるために、

自分自身の力で判断する力を子どもから引き出しましょう。

子どもを自立させるためには、言葉によるトレーニングが非常に効果的です。

身体を使って行うスポーツであるサッカーと言葉は一見関係がなさそうです。

しかし、刻一刻と変化する状況の中で即座に的確な判断を下すことを要求されるサッカーでは、

考えるための道具を備えていることが非常に重要です。

それが言葉です。日常の家庭生活の中で子どもに言葉を使って考える機会を与えましょう。

考える力は必ずサッカーに生かされるでしょう。



察しの悪い振りをする

子どもの考える力を伸ばすためには、保護者は「察しの悪い振り」をしましょう。

ただしそれは、子どもの考えを理解しないとか、子どもの気持ちを無視する、

ということとは違います。

子どもが何を考えているのか、子どもが何を求めているのか十分に察知し理解できるけれど、

あえてわからない振りをして、子どもに自分の考えを言葉に出して表現させること、

それが「察しの悪い振り」をする目的です。



「何となく」「ビミョー」を許さない

子どもに何か質問すると、「何となく」「知らない」「わからない」「ビミョー」などと

曖昧な返事が返ってくることが多くなりました。

こうした返答はコミュニケーションの放棄です。

他人と深いコミュニケーションを結べなくなるばかりでなく、

物事を掘り下げて考える習慣が身につけなくなります。

子どもの曖昧な返事に対抗するには、それらを決して許さないという毅然とした態度を親がとること、

そしてそうした返事のくり返しが自分にとって不利益だということを子どもに理解させることが大切です。



具体的に考える機会を与える

子どもの言葉は、印象を語っただけで終わってしまったり、

感覚的な言葉だけで伝えようとしたり、オノマトペ(擬音語)だけで全てを語ろうとすることが多いものです。

大人が「そうかぁ、おもしろいからサッカーが好きなのか」と納得してしまうと、

子どもはそれ以上深く考えません。

印象の中身を掘り下げて考えたり、音で表現した中身を

具体的な言葉で言い換えたりすることができるようになると、

さまざまな場面で必要に応じて自分の感覚や印象を

具体的な言葉で表現する能力が身につくでしょう。



論理的に考える機会を与える

子どもに論理的に考える習慣を身に付けさせましょう。

子どもにとって論理的とは、根拠に基づいて考えるということで、厳密な意味での論理ではありません。

子どもが何か考えを述べたら、必ず「どうして?」と理由を尋ねるようにしましょう。

その環境に慣れてくると、子どもは問われなくても自分から「理由は、何故かというと、どうしてかというと」

と根拠を述べるようになるでしょう。

日常生活の中で理由を問うのが難しければ、

自分の考えを述べるゲームを子どもと一緒にやりましょう。それには「問答ゲーム」が有効です

「問答ゲーム」のルールは簡単です。

1
、結論を先に言うこと(「好き」あるいは「嫌い」と先に自分の結論を言います)
2
、理由を述べること
3
、大きな声でみんなに聞こえるように話すこと 
…これだけです。



5W1H
をフル活用

子どもは自分の思いだけを最優先で伝えようとします。

そのため、必要な情報が抜け落ちます。こうした状況を放置すると、

子どもは情報の抜けを意識して話せるようにはなりません。

情報を検討するためには、次のようなセンサーを身に付けることが大切です。

子どもの体内に5W1Hをセンサーとして設置するためには、

親が子どもの言葉によく耳を傾け、言葉の抜けを常に指摘するように心がけることです。

つまり、5W1Hを手がかりに質問します。

こうした状況がなじんでくると、子どもは自分から5WHを用いて話をするようになります。



栄養・食習慣
しっかりとした食習慣を身につけさせるには、家庭の協力が不可欠!

元気にスポーツするには、毎日の食事をしっかりとることが重要です。

子どものときにしっかりとした食習慣を身に付けさせましょう。

嗜好品グループ
油脂・砂糖などを使ったおやつ。バランスの良い栄養素はのぞめないが、

食事全般に味わいや風味をもたらし、満足感を与える。

頂点にあるので、下に支える5つのグループの食品をバランスよくとったあとで食べるのがよい。

牛乳・乳製品グループ

牛乳・ヨーグルト・チーズなど乳製品と呼ばれるグループ。

タンパク質だけでなく、カルシウムを多く含む。

子どもの頃からしっかり乳製品をとっておくと強い骨づくりの土台になる。

肉・魚・卵・豆グループ

動物性タンパク質の肉・魚・卵、植物性タンパク質の豆などからなるグループ。

ただし動物性食品にかたよると、脂肪もとりすぎてしまうので、

動物性・植物性食品をバランスよく食べること。筋肉や血液などの体のもとになる。

野菜グループ

ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含むグループ。

ビタミンは体調を整え、他の栄養素が力を発揮する手伝いをする。

カルシウム、鉄といったミネラルは体の各組織を構成する。

また、食物繊維は排泄のサポートなどをする。

果物グループ

果物は糖質・食物繊維・カリウム・ビタミンなどの栄養素を豊富に含む。

調理をする必要が少ないので手軽にとれる。

また、加熱によってカリウムやビタミンCが失われる心配がない。

常備しておくと便利なグループ。

穀物グループ

米・パン・麺類など、主食となるグループ。

糖質・ビタミンB郡・食物繊維を豊富に含んでいる。

糖質は脳や体を動かすエネルギー源。

また、ビタミンB群を同時にとることで効率よくエネルギーに変えることができる。



スポーツ前後の補食

朝・昼・夕食のほかに、練習の前後には補食をとるようにしましょう。

空腹を満たすのではなく、練習で必要となるエネルギーを蓄えることが、

運動選手にとっての補食の役割です。

おにぎり 飲むヨーグルト、菓子パン(肉まんなど) 牛乳のような、

炭水化物を多く含む食品と乳製品や、果汁100%のジュースの組み合わせがおすすめです。

その他、バナナやオレンジなどの果物やエネルギーゼリーなど、

手軽に食べられる食品も良いでしょう。



子どもの成長 子どもの成長に合わせたサッカーの大切さを理解してください

子どもたちはプロ選手になったような気持ちでプレーします。

あこがれの選手のプレーをまねします。一人ひとりが皆スター選手です。 

でも、子どもは小さな大人ではありません。

8人でやったり4人でやったり、ボールを2~3個使って大勢でやることもあります。

ルールもできるだけ簡単にそしてゆるやかに適用します。

1個のボールを競うときに多少の身体接触は避けられません。

ときには足をけったり、引っかけたりすることもあります。

意図的な乱暴なプレーはいけませんが、必死にボールを追いかける中でのアクシデントに対しては、

反則にするのではなくできるだけプレーを続けさせたいと考えています。

子供たちも意外に平気です。転んだらすぐに起き上がるし、

少しぐらい痛くても絶対にボールを取られないぞと気迫を見せてくれます。

そんな姿を大切にしたいと考えています。

6歳以下の子どもたちのゲームを観てみてください。

目をきらきらと輝かせながらボールを見つめています。

彼らにはボールしか目に入っていないようです。

味方も相手も関係なく自分とボールだけの世界でゴールを目指します。

1
個のボールに何人もの子どもたちが集まってきます。

私たちはそれで良いと考えています。そんな状況をこの年代でたくさん経験させたいのです。

そして少しずつ仲間との関係でプレーすることを学んでいけるように指導しようとしています。

小さいときからサッカーだけプレーしていれば良いかといえば、それは「NO」だと考えています。

9歳から12歳ごろを私たちはゴールデンエイジ(黄金の年代)と呼んでいます。

いろいろな運動技能が比較的簡単に習得でき、サッカーのあらゆる技能を身につける絶好の年代なのです。

しかし、そのためにはサッカーだけではとても足りません。

ボールを投げたり捕ったりすることも大切です。

全身で力を出すようなことも必要です。

また鉄棒や縄跳びなどで、いろんな技に挑戦する機会を持つことも有効です。

小学校の低学年からサッカーだけに偏ることなく、多くの運動に接するチャンスをぜひつくってください。 

日本サッカー協会では6歳から16歳までの指導のガイドラインを2歳刻みで提示しています。

それぞれの年代で与え、克服していかなければならない課題を示しています。

それは一人ひとりの選手が大人になったときにできるだけすばらしく成長してほしいという長期的視野に立って考えられています。

それぞれの年代に応じたサッカーの経験が、最後に大きく花開くことになることを理解し、

子どものサッカーを見守り成長を楽しんでください。



子どもが主役 子供の成長に合わせたサッカーの大切さを理解してください

子どもたちがサッカーに夢中になって取り組んでいる姿を見て、

保護者として何かをしてあげたいと思うのは自然な気持ちです。

練習への送り迎えや、お弁当作り、たくさんの洗濯物にちょっと閉口してしまうこともあるかもしれません。

しかし、ピッチでボールを追いかけるわが子を見ると、「しっかりがんばれ!」と応援せずにはいられません。

最初はボールを上手に蹴れず、仲間の後ろに付いて回っていた子どもが、

どんどんたくましくなっていきます。

ゲームに勝って喜び、負けて悔しがる。

シュートが決まったと胸を張り、ミスしてしまったことに肩を落とす。

そんなわが子がいとおしく何かをしてあげなければと思うことも保護者としては当然です。 


社会の中に多くのマナーがあるように、サッカーを楽しむためにもマナーがあります。

サッカーに必要なマナーをきちっと教えていくことは保護者としての大切な役割です。

そして、みなさん自身がマナーを守ることは言うまでもありません。

ここではみなさんが主役です。

しかし、サッカーでの主役は子どもです。

子どもたち自身が考え、感じ、判断し、プレーしたことを認めてあげてください。

それがうまくいかなくても、決して責めないでください。

勝っても負けても大きな拍手。良いプレーには味方、相手関係なしに拍手。

そんな素敵な応援が子どものサッカーを盛り上げます。




めざせ、ベストサポーター

子どものために良かれと思うその気持ちが最適な方向になるために。

 

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安城市を中心に、子どもの発育発達段階に応じた適切なアプローチについてお伝えします。「なんで、そこの子にできて、うちの子にできないの?」

「まったく、言うこときかなく困っている」

「子どもが何を考えているのか分からない」

「宿題をまったくしなくて困っている」等々

もしかして、親であるあなたの関わり方に問題があるのかも‥

子どもは、本当はママやパパのことが大好きなのに‥

そんな気持ちを少しでも、よい方向へ導くヒントを与えます。

連絡をいただければ、1人から相談お受けいたします。

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